※ 「今月の衛星画像」 2013年のテーマは 世界の森林 です ※
Vol.15-07
2013年07月号
「 オリーブの森 地中海沿岸に拡がる人がつくった森」
このページの画像はWeb用に画質を落としています。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。
「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2013年のテーマは、「世界の森林」です。衛星画像を使って、世界の「森林」を見てまわりましょう。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
今回は人がつくった森といいましょうか・・、畑の写真を取り上げます。国士舘大学の世田谷校舎と梅ヶ丘校舎を結ぶ“ブリッジ”の近くに 大きな鉢にオリーブの木が植えられています。用事があって、都内のよその大学へ行ったら、そこにも同じようなーオリーブの鉢植えがあり ました。近頃のはやりなのでしょうか? そういえば、街中にでも見かけることがありますね。 日本でオリーブの木といえば、瀬戸内海の小豆島や岡山県が思い浮かびます。しかし、小豆島へ行った昔の記憶をたぐり寄せても、一面のオリーブ畑を見たというような思い出はありません。オリーブの産地とはいえ、このへんが地中海沿岸との大きな違いでしょう。はじめてアドリア海のあたりを飛行機の上から見て驚いたのは、小さな島の大部分の畑、丘陵地一面が規則的な点点模様で被われている地域があることでした。この辺りの地理に明るくない私にも、これがオリーブ畑だろうということは容易に想像できました。 地中海の東側、中近東一帯はかつて広い範囲でレバノン杉の森林が、拡がっていたといいます。しかし、この辺りを歩いても目に付くのは圧倒的に人が植えたオリーブの木々です。私の目には異様な光景として写りました。こんなにたくさんのオリーブを何に使うの?? という感じで見たのです。料理に使われるオリーブの量を見れば、いちおう納得はするのですが・・。ちなみに、世界的に見るとオリーブの生産量はこの50年くらいの間で二倍以上に増えているそうです。 いつもこのページで使っているLANDSATクラスの衛星画像では、点点と植えられたオリーブ畑を見渡すには空間解像度が少し足りません。そこで今回は、グーグルアースの画像を使ってオリーブ畑を眺めてみようと思います。 |
|||||||||||
画像1 スペイン東部 地中海沿岸地方のオリーブ畑 グーグルアース画像による スペインのオリーブ畑です。ただし、行ったことの場所なので間違っているかもしれません(たぶん間違っていませんが)。「スペインは世界最大のオリーブの生産量を誇ります。オリーブの木の数はスペインの人口をはるかに上回っており、最近の統計では人口3千900万人に対し2億1,500万本のオリーブが存在するとされています。スペインのオリーブは畑は202万3千ヘクタールをしめ、世界のオリーブ畑の27%に当たります。従って、スペインがオリーブオイル生産及び輸出において世界一位にランクされるのも当然といえるわけです」在日本スペイン大使館経済商務部ホームページによる。 |
|||||||||||
画像2 ヨルダン北部のオリーブ畑 グーグルアースの画像による ヨルダン北部のオリーブ畑です。見るからにやせた土地を開墾してオリーブ林を造成しています。 |
|||||||||||
この地区の地形図(1メッシュが1キロメートル) | |||||||||||
|
|||||||||||
画像3 小豆島のオリーブ公園の近隣にあるオリーブ畑 画像1や2に比べれば栽培規模の違いは歴然です。 グーグルアースの画像による | |||||||||||