※ 「今月の衛星画像」 2016年のテーマは 世界の湿地 です ※
Vol.18-07
2016年07月号
「サンフランシスコ湾最奥部 -湿地の回復事業-」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
「今月の衛星画像」バックナンバーを見る野付崎、風連湖、尾岱沼
2016年のテーマは、「日本の湿地」です。衛星画像を使って、日本の湿地を見てまわりましょう。
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2009年2月号でサンフランシスコを取りあげたことがある。その際にも少し触れたが、湾奥の沿岸に色が変わった部分があり、ここが古い塩田の跡地であること、過剰な埋め立てののちに、湿地の保護活動が始まったことを簡単に書いた。今月は、この塩田と跡地の回復事業にを衛星画像で見ることにする。 画像1は、2009年に取りあげた際に使用した画像である。1999年7月に取得されたものだ。南端の部分に塩田や湿地が拡がっている。1800年頃から1998年にかけて、サンフランシスコ湾の塩性湿地の90%が埋立、干拓、あるいは塩田に換わったという。開発に伴う水質や低湿の悪化、また沿岸から流れ込む土砂の堆積などで生態系が劣化し、多くの動植物の生存が危ぶまれたという。 この間1961年には、サンフランシスコ湾を救う市民連合が起ち上がり、法律の整備などを働きかけた。いくつかの湿地再生事業が試みられ、生物の生息の場の確保、レクレーション、洪水対策を目的とした湿地再生プロジェクトが進行中であるようだ。 なお、LANDSATのカラー合成画像で塩田の色が鮮やかに見えるのは、カラー合成による疑似色のせいだけではない。実際に空から眺めても絵具を流し込んだような鮮やかな色に見えるという。ここで繁殖しているバクテリアの種類によって、鮮やかな色になっているとのことである。 下記のホームページを参考にしました。 http://www.wave.or.jp/outline/doc/20051112_AmericaSanfranciscoBay.pdf http://www.a-rr.net/jp/waterside/overseas/docs/06-0014.pd http://www.cargill.com/150/ja/JA_CALIFORNIA-WETLANDS.jsp http://www.southbayrestoration.org/track-our-progress/island-ponds-before-after.html |
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画像1 サンフランシスコ湾とその周辺地域 | 画像2 1999年7月のLANDSAT 画像 RGB:4:5:3 | ||||
画像1 2013年7月のLANDSAT 8 の画像 RGB:4:5:3 | |||||