※ 「今月の衛星画像」 2018年のテーマは 赤道をめぐる です ※
 Vol.20
−07    2018年07月号

赤道にいちばん近い都市 コンゴ盆地ムバンダカ」

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ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
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 2018年のテーマは、「赤道をめぐる」です。


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   コンゴ盆地は高原や山地に囲まれており中央を赤道が横切っている。熱帯雨林気候の地域であるため雲量の少ない衛星画像は限られる。盆地の大部分はコンゴ共和国(旧ザイール)に属する。コンゴ盆地の大きさは、東西約1600km、南北約2200kmの楕円形をなし、面積は414万km2、日本の総面積の10倍あまりと広大である。
 ムバンダカ(Mbandaka)は、コンゴ西部の河港都市で、エカトゥール(赤道)州の州都である(人口729,257人(2004年)。内戦の影響でインフラは大きく損傷し都市部の大部分で水道や電気は通じず、道路の多くは未舗装であるという。
 ムバンダカは、1883年にHenry Morton Stanleyによって "Equateurville"という名前で設立された。 その後、ベルギー人によってコキヤビルと改名された。1966年、地元の指導者の名にちなんで、現在のムバンダカにあらためられた。市庁舎は赤道から約4キロ(2.5マイル)北にあり、世界のあらゆる実質的都市のなかで赤道に最も近い都市の1つである。
 ムバンダカは、コンゴ川中流域の、ルキ川が合流する地点にあり、河川交通、道路、航空路の要衝である。首都キンシャサからは、船で4〜7日かかるという。おもな産業は、漁業、ボート製造業、製薬業で、ワニス原料のコーパルの取り引きもおこなわれる。医学校とビジネススクールがあり、近郊には広大な植物園と研究所がある。町の中心から東に約7km離れたところにあるEla植物園は、1900年に設立され、4000?5000種が収集されたという。園内は、森林や沼地、サバンナなどにわかれ、アフリカ中部の最も美しい植物園の一つであるといわれていた。しかし、 最後のカタログが1924年に出版されて以降は、内戦などもあり荒廃の一途を辿っているらしい。
 
本文の記載は次のページを参考にしました:
https://en.wikipedia.org/wiki/Mbandaka 、マイクロソフトエンカルタ 
 
       
   地図1 コンゴ盆地と周辺地域(オープンストリートマップによる)    
     
  画像1 コンゴ盆地西部とコンゴ川  画像の西端付近、赤道の北にムバンダカ  白線は主要な道路 2018/3/22 LANDSAT8 RGB:432+8  
      
  画像2  ムバンダカ   
     
画像3 ムバンダカ南部の道路と農地        黄線は赤道、白線は道路