※ 「今月の衛星画像」 2011年のテーマは 世界の湖沼 です ※

Vol.13
06    201106月号

チベット高原北部の湖沼

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2011年のテーマは、「世界の湖沼」です。衛星画像を使って、世界の「湖沼」を見てまわりましょう。


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 アジアの水源ともいわれるチベット高原。長江、ヤルンズァンボ江、サルウィン川、インダス川・・・ 名だたるアジアの大河はこの高原に源を持っている。この地域を東西に走る山脈には多くの氷河がかかり、雪氷からもたらされる水は肥沃な大地をつくりだす。高原地帯には、ゆるやかな丘陵状地形が連なり牧草地が広がる。この地域は中国で最も湖沼が多い地域で、1000以上の湖沼があるといわれている。
 2010年の夏、チベット高原の氷河の融解が進み湖沼の水位が急速に上昇しているという報道がなされた。温暖化はこの地にまでおよび、氷河の融解水量が湖沼の蒸発水量を大きく上回り始めた。湖沼面スキン岡区ダイヤ水位の異常な上昇が観測され牧草地が水没し始めた場所もあるという。洪水や土石流など大規模な自然災害も懸念されている。

地図1 チベット高原
 グーグルマップでみたチベット高原

画像1 チベット高原北部地域
2001
10月に得られたデータから作成。TM342+8

地名や標高はグーグルマップ、グーグルアースによる

画像2
Taiyangfu
太●(こざとへんに日);画像1の中央)周辺の画像 データは画像1と同じ。氷河下流に形成された扇状地群がみごと。