※ 「今月の衛星画像」 2012年のテーマは 世界の三角州 です ※
Vol.14−06 2012年06月号
「ガンジス川デルタThe mouth of Ganges」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2012年のテーマは、「世界の三角州」です。衛星画像を使って、世界の「三角州」を見てまわりましょう。
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ガンジス川はヒマラヤ山脈の氷河に源流を持つ。多くの河川を束ねて流れ下り、下流でブラフマプトラ川と合流、さらにまたその下流でメグナ川と合流して広大な三角州(メガデルタ)をつくる。ガンジス川の全長は長さ2500kmにも及び、ブラマプトら川を含めれば、その流域はインド、バングラデシュ、ネパール、中国、ブータンにまでおよぶ。このデルタを作るガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川の流域面積は173
万km2 であり、バングラデシュの面積(14.8 万km2)の約12 倍である。これは上流地域の人間活動や気象現象の影響を受ける恐れがあることを示していつる(大谷ほか、2011)。 画像1,2はベンガル湾にのぞむガンジスデルタの一部を捉えているが、上流から運搬され堆積した土砂の間を迷路のように流路が走っており、膨大な量の運搬土砂がベンガル湾に流れ込んでいる様子がわかる。この低地はほとんどが標高数メートル以下である。 画像1の東半分(画像2の西半分)の地域は、世界遺産に登録されている美しい森、シュンドルボン(スンダルバン、あるいはスンダーバンズともよぶ)で世界最大のマングローブ林(総面積100万haの大森林)であるとともにベンガルトラの生息地にもなっており500〜600頭以上が生息しているという。 文献:大谷克洋, 田殿武雄, 近藤昭彦(2011)リモートセンシングを用いたバングラデシュ・ガンジスデルタにおける地形変化の要因解析 |
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地図1 ガンジス川デルタ 枠はエンカルタ地図より切り出し | |
画像1 1989年1月3日 LANDSATデータより作成 | 画像2 2006年11月3日のLANDSATデータより作成 |