※ 「今月の衛星画像」 2017年のテーマは 北40度線をたどる旅 です ※

Vol.19
−06    2017年06月号

シューロー河扇状地

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

「今月の衛星画像」バックナンバーを見る野付崎、風連湖、尾岱沼

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 2016年のテーマは、「日本の湿地」です。衛星画像を使って、日本の湿地を見てまわりましょう。


※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。


     
   今月とり上げるのは、甘粛省(カンスー省)の北西部の画像である。ここには、チーリエン (祁連) 山脈から北に流れ下るシューロー(疏勒)河の巨大な扇状地が形成されている。現在の流路は中央部に固定されているようで、東側の扇状地面には無数の風力発電用風車が林立している(画像4)。
 先端部の幅は、直線距離で65km、円弧に沿って測定すると85km程度になる。ざっくりいうと武蔵野台地の2倍ほどになるだろう。扇状地の北縁は扇端に沿って植生が縁取り湧水帯のオアシスとなっている。扇状地の東端付近にはユイメン(玉門)市があり、このあたりが河西回廊の終点にあたる。ユイメン付近にはダムや堰がつくられ農業用水を確保し、ホップなどの栽培が盛んであるという。グーグルアースで観察すると、様々な形状の農地が見え興味は尽きない。
  
      
   位置図  
   
画像1 2000年10月2日 LANDSAT 7 TM RGB:342   南端にチーリエン (祁連) 山脈の一部が見える
   
画像2  画像1をGoogle EarthのDEMに貼り付け、北から南の上空から俯瞰した図(高さを強調してある)   
     
  画像3 扇端に沿ったオアシス
 
       
画像4 扇状地面の東半分には、風力発電用の風車が林立する(Google Earthによる) 画像5 1984年にこのあたりから(鉄道の車窓から)撮影したチーリエン (祁連) 山脈