※ 「今月の衛星画像」 2025年のテーマは 境界 です ※
Vol.27 -0③ 2025年03 月号
衛星画像 リモートセンシング
「アメリカ・メキシコ国境」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。SENTINEL衛星のデータは,欧州機構のアーカイブによります.
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メキシコからの不法入国者対策として,アメリカとメキシコの国境にフェンスを構築するという計画は2000年代初めに提案された.国境は3,141キロメートルの長さがあるとされる.毎年のべ3億5000万人が合法的に横断しているというが,不法に越境する者も毎年100万人程度入ると見積もられている.そこでフェンス構想が生まれたというわけである.国境の多くは砂漠や山岳地帯であるが,砂漠越えなどで毎年少なくない数の死者が出ているそうだ.
画像1はカレクシコ - メヒカリで,アメリカのカレクシコの人口4万人足らずに対して,メキシのメヒカリは人口100万人の大都市である.メヒカリはバハ・カリフォルニア州の州都でもある.この周辺のメヒカリ渓谷は、メキシコで最も広く肥沃な渓谷のひとつで国内最大の灌漑地域でもあり、一大農業生産地である. 画像2は,メヒカリから700㎞東にあるカサ・ベルデという地域で,メキシコ側にはセンターピポッド農場が広く分布している,この二か所は,土地利用の違いで仮に国境線が描かれた地図が無くても,比較的簡単に国境線が引けるが,先に述べたように国境の多くは砂漠や山岳地帯,あるいは河川となっている. |
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地図1 位置図 | |
画像1 カレクシコ - メヒカリ LANDSAT9 2025年2月25日 RGB:342 画像の中央を東西に横切るのが国境 |
画像2 カサ・ベルデ周辺 LANDSAT9 2024年11月18日 RGB:342 |
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画像3 カレクシコ - メヒカリ データは1に同じ. | 画像4 カサ・ベルデ周辺 データは2に同じ. |