※ 「今月の衛星画像」 2021年のテーマは アメリカ大陸の山地・山脈 です ※
 Vol.23
−05    2021年05月号

エクアドルを縦断するアンデス山脈
 

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ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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  国の中央をシエラと呼ぶ高地がアリ,ここをアンデス山脈が南北に縦断している.アンデス山脈は,西部のオクシデンタル山脈と東部のオリエンタル山脈に分かれ,この山脈の間の標高 2000〜3000mに山間盆地が分布し,首都のキトやクエンカ,アンバト,リオバンバなどの主要都市が立地している.
 エクアドルは4つの地域にわけられる.アンデス山脈が通る中央高地のシエラ地域(La Sierra),海岸平原のコスタ地域(La Costa),東部に広がるアマゾン川上流熱帯雨林のオリエンテ地域(El Oriente)は国土の半分を占める広大な森林地域でアンデス山脈のなだらかな東側斜面をなしている。そして4つめは,本土から西へ1000kmにあるガラパゴス諸島である.エクアドルはアンデス山脈と冷たいペルー海流の影響で,熱帯に位置するわりには涼しい.ただ,気候は地域差が大きく,高温多雨のアマソナス地方から氷河の発達する寒冷な高山地域まで変化に富んでいる.
 国内最高峰はオクシデンタル山脈のチンボラソ山(6,267m)である。いくつかの火山が現在も活動しており,世界最高の活火山コトパクシ火山 (5896m) は世界最高の火山である.

 写真1〜4の現地での写真は,地理・環境コース(旧専攻)のOBである三浦拓朗さんが,2019年9月に日本山岳会の海外遠征登山隊の一員としてエクアドルを訪問した際に撮影された写真である.
 写真の解説文は三浦さんによるものである.


本文の記述は,次の文献から引用し要約したものです.

ブリタニカ国際大百科事典,日本大百科全書(ニッポニカ),https://en.wikipedia.org/wiki/Ritacuba_Blanco

 
 

  

   
     
     
                   衛星画像の位置 アンデス山脈のエクアドルあたりで東に向く   ESRI Mapによる    
     
 地図1 エクアドルの地形 ESRI MAPより                   画像1 シエラ地域 画像中央部にコトパクシ火山 下部中央にチンボラソ山  2016年11月20日 LANDSAT 8  RGB:764    
       
画像2  首都キトとその南のコトパクシ火山 青く見えるのは氷河  画像3  チンボラソ山とその周辺  青く見えるのは氷河     
       
 写真1〜4の現地での写真は,OBの三浦拓朗さんが,2019年9月に日本山岳会の海外遠征登山隊の一員としてエクアドルを訪問した際に撮影された写真である.写真の解説文も三浦さんによるものである.      
       
写真1  登山口駐車場(4500m)から、中腹に見えるホセ・リバス小屋(Refugio Jose F.Rivas)まで1時間。
背後にはのしかかるようなコトパクシ.
写真2  南米を縦断するパンアメリカン・ハイウェイから望むコトパクシ山。いやぁ富士山そっくりですね.    
       
 写真3 コトパクシ山頂。活火山なので硫黄の匂いが立ちこめてます.  写真4 エクアドル最高峰、チンボラソ山。
地球そのものが赤道を最大直径とした微妙な楕円形をしているため、ほぼ赤道直下にあるこの山の頂上が、地球の中心から最も遠い場所になります.