※ 「今月の衛星画像」 2026年のテーマは 農地 です ※
 Vol.28
-05     2026年05 月号

衛星画像 リモートセンシング 

十勝平野の大規模な畑作農業とNDVIの変化
 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。SENTINEL衛星のデータは、欧州機構のアーカイブによります.

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※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。


  今月の衛星画像では,これまで何回かこの地域の画像を使っている。今年は世界の農業地域がテーマであるが,ちょうど雪解けも終わり耕作が始まる時期の十勝平野を取り上げてみたい。
  十勝平野の農業は、日本を代表する大規模な畑作農業が特徴である。広大で平坦な土地を生かし、一戸あたりの耕地面積が広く、トラクターやコンバインなどを用いた機械化が進んでいる。このため、効率的で生産性の高い農業経営が行われている。
  また、この地域では水田が少なく、小麦・てんさい・じゃがいもなどを中心とした畑作が発達している。これらに豆類を加え、作物を順番に栽培する輪作が行われており、地力の維持や病害虫の防止に役立っている。
  さらに、畑の周囲には防風林が整備され、風による土壌の流出を防いでいるほか、牧草地を利用した酪農も行われている。このように十勝平野は、自然条件を生かした大規模で合理的な農業が展開される、日本有数の食料生産地域である。
  画像1は,9月初旬の十勝平野を捉えた画像である。直近のデータでは,雲が少ない春の手ごろなデータが無かったので,秋の画像を処理してみた。この時期,十勝平野では夏季に収穫された小麦はほとんど見られないと思われる。画像には,収穫期を迎えたじゃがいもと生育後期にあたるてんさい・豆類・デントコーンなどの飼料作物が混在する時期にあたる。
  画像2は,欧州機構のサイトにあるセンチネル2のNDVI(植生指標)のデータをタイムラプスで処理したものである。適当に指示するだけで,このような画像を見ることができる。2020年から2026年4月まで。,毎月の5年分のデータから雲量が30%以下のデータを選び植生指標の経時変化を見たものである。

 
 
   画像1 十勝平野の大規模な畑作地域 画像北部にみえる空港は中標津空港   LANDSAT9 2025年9月9日 ナチュラルカラー画像
 
 画像2 センチネル2 から作成されたNDVI(植生指標)の経時変化 コペルニクス・オープンアクセスハブで作成したタイムラプス