※ 「今月の衛星画像」 2024年のテーマは 日本の絶景 です ※
 Vol.26
-10   2024年10月号

「下北半島」
 

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ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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 下北半島は本州の最北端に当たります。全域が青森県です。平面形からよく例えられるのは「まさかりの刃」です。まさかりの刃にあたる部分にあるのが釜臥山(879 m)を最高峰とする恐山山地です。この半島には平地はほとんど見られません。
 画像を見てもよく分かりませんが、下北半島には第四紀の火山が4つも存在します。そのうち現在も活動しているのは、恐山だけです。於法岳,むつ燧岳、野平カルデラは注意深くみないと、このスケールの画像からは地形がよく分からないと思います。
 「まさかりの柄」の部分は、南北約50 kmほどあり、東西の幅は10 kmから15 km程度です。柄の先端部分は尻屋崎とよびますが、ここには低い段丘の上に砂丘が形成されています。また、尻屋崎の南の部分は、太平洋に沿って大規模な猿ヶ森砂丘(下北砂丘)が形成されています。残念ながら大部分が防衛庁の弾道試験場となっていて、観察することはかないません。なお、柄の付け根の部分には、小川原湖湖沼群が見られます。この南部は米軍が管理する地域となっていて、一般の立ち入りはできません。砂丘といい、湖畔といい全景は空からしか観察できないというわけです。

 
   画像1 下北半島  スケールは120km
   LANDSAT9 2024年5月18日 2シーンを接合
 
 
 
 画像2 下北半島 SENTINEL2 2024年5月01日 RGB:432