※ 「今月の衛星画像」 2023年のテーマは 日本の絶景 です ※
 Vol.25
-09    2023年09月号

「白山」
 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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 2023年7月に取り上げた近畿三角地帯の北の頂点を北東にたどると,山頂部に植生の乏しい「白山 はくさん」に行き当たります.白山は,石川県と岐阜県にまたがる標高2,702mの活火山です.最後の活動は今から365年ほど前の1659年といわれています.白山の山名は,「越白嶺 こしのしらね」>「白峰」>「白山 しらやま」と変遷したようですが,山名の由来は山頂部に露出した白い火山噴出物からきているのでしょう.山頂部には,約15個の爆裂火口があり、一部は火口湖となっています.
 白山は北の日本海に向かって流れ下る手取川の源流にあたります.白山は海岸線から近いにもかかわらず標高が高く,そこから流れ下る手取川は,短い距離を急傾斜で流れ下ります.そのため,川の侵食により大地が常に崩れてゆくような地域になっており,白山や手取川流域では、古くから砂防事業が行われてきました.この事業は「白山砂防」としてしられています.また,この地域は2023年に白山手取川ユネスコ世界ジオパークに認定されました.風光明媚な日本の自然は,降水量の多い変動帯に位置する ということと密接にかかわっています.この地域もまさにそのような典型的な例といってよいでしょう. 
 

   
   
画像1 白山とその周辺地域  LANDSAT8 2022年10月26日  RGB:423+8 図1 手取り川流域と白山砂防 国土交通省によるhttps://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/hakusansabo/04outline/images/00hakusan_sabo.pdf 
         
  
画像2 手取川流域       LANDSAT8 2022年10月26日  RGB:423+8  
   
 
 画像3 白山  LANDSAT8 2022年10月26日  RGB:423+8