※ 「今月の衛星画像」 2008年のテーマは 島 です ※

Vol.10−09    2008年09月号

八重干瀬 干潮に姿を見せる広大なサンゴ礁 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2008年のテーマは「島」です。衛星画像で世界中のさまざまな「島」を見てゆきましょう。


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 もう何年も前になりますが、TVニュースでコメントを求められたことがあります。大きなバールを振るってサンゴをたたき割り、貝やタコ採っている人たちにコメントを付けるのです。「年中行事とはいえ、ずいぶん派手にやりますねぇ」などといってごまかしたような気がします。「環境保護の見地からはどうかと思います」くらいのコメントを期待されたのかもしれません。
 八重干瀬(やびじ、やえびし)は、宮古島の北方に連なるサンゴ礁の礁原です。八つの大きな干瀬(礁原)があるので、八重干瀬というのだそうです。春の大潮の干潮時にこの八重干瀬一帯は干上がり、一昔前はそれこそ魚介類が採り放題という状況だったようです。いまでも、旧暦3月3日の「浜降り(はまうぃ)」の日には大きなフェリーを仕立ててて観光ツアーの人たちが上陸します。冒頭の話は、それに同行したカメラマンが撮影したビデオ画像でした。柳田国男は『海上の道』で、八重千瀬の貝を採るために大陸から人々が渡って来たのではないかと記しているそうです。八重干瀬は、ふるくから知られた漁場であったようです。
 

                        画像1 八重干瀬の全体像
この画像は、2007年8月に撮像されたFORMOSAT2という台湾の人工衛星の画像を使っています。台湾はフランスのロケットを使って人工衛星を打ち上げています。この衛星はほぼ毎日、台湾とその周辺を観測しています。日本にとっても便利な存在です。
画像2 上記の拡大です
画像3 宮古島との位置関係を見るためにこの写真を使ってみました。那覇から石垣へ向かう定期便から撮影したものです。2008/8 長谷川撮影