※ 「今月の衛星画像」 2013年のテーマは 世界の森林 です ※
Vol.15-09
2013年09月号
「 トウヒの森 天山山地」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2013年のテーマは、「世界の森林」です。衛星画像を使って、世界の「森林」を見てまわりましょう。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
報道を見聞きするかぎり、中国では森林が減り続けそのせいで山々では侵食が進み、いっぽうでは砂漠化が進行して植林も追いつかないでいる国のように思える。ところが、小縮尺の衛星画像で中国全域を見渡すとあるところにはきちんと青々した、見事な森林が存在するように見える。実際のところ、中国の森林面積や蓄積は世界でも有数の規模を誇っている。ただ、広大な国土の面積に比べると量そのものが乏しいということになるようだ。森林の造成も1970年代以降本格的に始まり、90年代に入ると残された森林の保護と荒廃した河川の流域や水源地を集中的に造林するようになったという。 ここでとりあげた天山山脈は、タクラマカン砂漠の北縁に沿って東西方向に延びている。東西1500km以上、幅は最大で100kmにもおよび日本の本州に匹敵する長さを持っている。山麓は植生のほとんど見られないたくさんの扇状地が拡がっているが、山脈に入ってゆくにつれて徐々に緑に被われてゆく。天山山脈の樹林では、トウヒの仲間がその90%を被っていることで知られている。樹高60m、樹齢300~400年のトウヒは、一本で2.5トンもの水分を蓄えているという。画像は、天山山脈の東端にあるボゴタ峰(標高5445m)のあたりを捉えている。 栗栖祐子(2001),中国における森林保護・造成の動向 農林金融2001/07を参考にまとめました。 |
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画像1 天山山地東端部 ボゴタ峰周辺 Landsat8 2013/8/21の画像 ごく最近に取得されたデータを使って作成したもの。 |
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画像2 天地周辺の森林 1984年 長谷川均撮影 手前は、クリスマスツリーのような整った樹形のトウヒの森 |
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