※ 「今月の衛星画像」 2024年のテーマは 日本の絶景 です ※
Vol.26 -09 2024年09月号
「北上川流域」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
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北上川は、岩手県の中央部を南下し太平洋に流れでる.全長は250㎞ほどで,流域面積は10,150 km²の広さで,東北地方の河川の中では最大である.日本の河川は一般に
河川勾配が大きいが,北上川は勾配がかなり緩いことが特徴である.しかしいっぽうで,この川は北上山地と奥羽山脈の間を流れているため,それぞれの山地からいくつもの河川が北上川に流れ込んでいる.これらの河川は一般に勾配が大きく,平野部を流れる北上川に合流するあたりで扇状地を作っでいる場合が多いという特徴もまた持っている. 宇宙からこの地域を捉えた画像にも,これらの扇状地がよくわかる.画像は,2023年の10月から11月にかけて捉えたLANDSATとSENTINELのデータを処理したものである.北上川流域は古墳時代から稲作が行われていたそうで,画像にも流域に広く水田が広がっている様子がみてとれる. 北上川は流域に多大な恵みをもたらす一方で,洪水を繰り返し昭和22年のカスリン台風,翌年のアイオン台風による北上川全域にわたる壊滅的な被害が発生した.これがきっかけとなり,治水と経済振興を目的にした北上特定地域総合開発計画(KVA)が具体化されたということだ.これにより,大規模な河川改修とともに、五大ダム(石淵・田頼・湯田・四十四田・御所)の建設,一関遊水地計画などが進められ,1960年代からは北上川流域における洪水の被害が激減した(NPO法人 北上川流域連携交流会による.https://www.kitakamigawa.or.jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2.html). |
画像1 北上川と流域 LANDSAT9 2023年10月23日 RGB:432 |
画像2 胆沢扇状地 LANDSAT9 2023年10月23日 RGB:432 |
画像3 胆沢扇状地の中央部分 SENTINEL2 2023年11月3日 RGB:432 |
画像4 花巻空港と花巻市 SENTINEL2 2023年11月3日 RGB:432 |