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VOL.13-11  2011年11月

佐多岬

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 2007年9月の今月の地理写真で,「ロカ岬」を紹介しました.ロカ岬がユーラシア大陸の最西端であるなら,佐田岬は四国の最西端.若干(!?),規模は違いますが,最西端「つながり」ということで,今月は佐田岬の紹介です.
 佐田岬は,瀬戸内海と宇和海を隔てる佐田岬半島(約50kmの細長い半島)の先端にあります.かつては先端に行くのはかなり困難であったようですが,現在は国道197号線(通称:佐田岬メロディーライン)のおかげで大分楽に行けます.とはいえ,自動車道の終点・駐車場から1.8km歩かないと半島の先端にある灯台まではいけません(写真A).
 でも,道はそれほど悪くはありません(写真B).緑のトンネルを進んでいきます.

 

写真A

写真B
 途中にキャンプ場があります(写真C).キャンプ場は瀬戸内海側ですが,宇和海側に海水浴場的なところもあって,夏は気持ちよさそうです.ただ,風は強そうですので,注意が必要です.写真Cの左,道にかかる緑が偏形樹化していることから,それが想像できます.
 写真Dは同じ木を反対側から撮ったところ.風が瀬戸内海側から吹き上げるようです.ただし,写真Dの奥を見ると,後ろの斜面では偏形樹が逆側にたなびく形になっています.鞍部なので風が巻いているのでしょう.これも風が強いことの証拠といえるかもしれません.ロカ岬も風が強いことで有名です.最西端地の共通点といえるでしょうか(笑;岬だからに過ぎません).

写真C

写真D

 キャンプ場をさらに先に行くと看板があり,いよいよ佐田岬の核心となります(写真E).佐田岬灯台を見下ろす位置に椿山展望台というものがあります.「四国最西端の展望台」ということが「売り」になっています(写真F).逆光,天気が良すぎる,海からの照り返しの「三重苦」で,完全な露出オーバーになっていますが,椿山展望台からは写真Gのように佐田岬灯台が見えます.
 椿山展望台の近くには戦時中に作られた移動式探照灯の格納庫があります(写真H).探照灯とはサーチライトのことで,戦時中に使われていたもののようです(写真I)
 格納庫のある周回道から200m弱で灯台です(写真J).灯台の入口(写真K)を入り,階段を上るとそこが佐田岬灯台です(写真L).中は見学できません.

写真E

写真F

写真G 写真H
写真I 写真J
写真K 写真L
 裏に回ると,まさに佐田岬の先端です(写真M).九州側は「関アジ・関サバ」で有名な佐賀関(写真N).豊予海峡(別名・速吸瀬戸(はやすいのせと))は見るからに流れが強そうですが,漁船が多数操業していました.ちなみに,同じアジやサバでも四国に水揚げされると「岬アジ・岬サバ」になります.写真Oは四国最西端の佐田岬漁港の看板.漁港には四国最西端の民宿もあります(写真P;民宿の看板です).
 灯台,展望台,漁港,民宿いずれも最西端!もっと宣伝すれば,最○端マニア(?)がやって来るかも!?
写真M 写真N
写真O 写真P

写真A~P 2011年10月、加藤幸治 撮影 

                                           

                                              

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