Back Number をみる

VOL.16-11  2014年11月

  ヨセミテと西海岸

※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。

※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。

「今月の衛星画像」 を見る


 前回は真夏のデスバレー横断でしたが、今回は10年前の「今月の地理写真:シェラネバダ山脈の裏側」の続きです。4000m級の山々が続くシェラネバダ山脈を横切り、カリフォルニアのセントラルバレーから海岸山脈を経て太平洋岸に出ますが、途中、あまりいい写真がなかったので、一挙に太平洋岸に出ます。
     
シェラネバダ山脈の内陸側斜面には、氷河時代の多雪期にできた氷河地形が数多く見られる。写真は氷河の末端にできたモレーン(氷堆積)とU字谷。 シェラネバダ山脈の急斜面(Tioga Pass)に見られるなだれ地形(Avalanche Chute)。
シェラネバダ山脈内部に置き去りにされた典型的な羊背岩。 太平洋側斜面に出来たヨセミテ国立公園のU字谷。氷河が溶けて本流と支流との間に懸谷(Hanging Valley)ができた。この滝はBridal Veilと言う。
同じく、写真1121)の対岸に見られる懸谷とLower Yosemite Falls。 海岸山脈が急崖をなして太平洋に落ちる。次回紹介する大西洋岸(大陸東岸)との違い(プレートの境界である場合とそうでない場合の違い)を見て欲しい。遠くの山頂付近に雲頂高度が直線状に見えるが、上空に北太平洋高気圧の高層逆転層があることを想像させる。カリフォルニアの海岸一帯は、冷たいカリフォルニア寒流が南下しているため、夏には移流霧が発生する。ゴールデンゲート ブリッジの霧は有名である。 
カリフォルニアの海岸は一般に急崖をなし、平らな海岸平野は無く、海は冷たく、リゾートには向いていない。 カリフォルニア寒流に洗われる西海岸。
<野口泰生 撮影>
                                          

                                              

今月の地理写真バックナンバー