VOL.20-04 2018年04月
「チューリッヒのケーブルカー」
加藤幸治
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フリブールのケーブルカーについては,「今月の地理写真」2017年9月で紹介しましたが,チューリッヒ市内にも「ケーブルカー」が3路線あります. その中でも,もっとも有名といえるのが「ポリーバーン(Polybahn)」です(路線図の24).CentralとPolyterasseを結んでいます(路線図参照).Polyterasseとは連邦工科大学のテラスということで,文字通り,街の中心と連邦工科大のテラスを結んでいます. 赤色の小さな車両です(写真A).POLYBAHNと書いてある箱の部分にも乗れます(ここだけオープン式です).連邦工科大の授業が終わった時間なんかは小さな車体ということもあって,それなりに混みます(写真B).面白いのはCentral側の駅.写真Cの建物にあるスターバックスの隣の赤扉を開けると階段状のホームがあります.ビルの中から出発し,道路を跨いで,上っていきます(写真D). <写真E以降の説明は下にあります> |
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写真A | 写真B |
写真C | 写真D |
次のケーブルカーは「ザイルバーン・リギブリック(Seilbahn Rigiblick)」.路線図の23の線です.これも小さな車体です(写真E).下の駅「ザイルバーン・リギブリック」(写真Fの奥がケーブルカーの駅)と上の駅「リギブリック(Rigiblick)」(写真Gはリギブリック駅のそばからのチューリッヒ湖(Zurichsee)の遠望)と合わせて5つの駅があります.途中駅は「リクエストストップ」になっています.駅で待っていても乗車方面のボタンを押さないと目の前を電車が通過する,ないしは停車してもドアが開きません(写真H).なお写真Hの駅(下から2つ目)からは3つ目となる中間駅がすぐ近くに見えます.中間駅ですので,そこで交走式ケーブルカーがすれ違います.なお,下から2つ目の駅と4つ目の駅には同時に列車が停止しますので,上下それぞれ2つ目の駅は一番上の駅からと一番下の駅からの距離が同じになっているようです.なので,下から4つ目の駅(Germaniastrasse)は少し無理矢理なところに駅が作られています. 3つ目のケーブルカーが「ドルダーバーン(Dolderbahn)」(路線図の25;写真I).現在はラック式鉄道になっていますが(写真J),かつては交走式ケーブルカーだったそうです.その名残で,中間地点に交差できるポイントがあります(写真Kの奥).終点駅(Bergstation;写真L)のそばには超高級ホテル「ホテル・ドルダー(The Dolder Grand)」があります.「そんなホテルは聞いたことがない」という人も多いかもしれません.それはドルダーがそれだけの超高級ホテルだという証しでもあります.普通1人1泊7万円以上しますので,「庶民」がおいそれと泊まれるようなホテルではありません. |
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写真E | 写真F |
写真G | 写真H |
写真I | 写真J |
写真K | 写真L |
・写真A〜L:2015年,加藤幸治撮影