※　「今月の衛星画像」 2021年のテーマは　アメリカ大陸の山地・山脈　です　※
 Vol.23−0４　 　 2021年04月号

「オリエンタル山脈　Cordillera Oriental 」
　

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ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
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アンデス山脈は，南米大陸の太平洋岸に沿って伸びる長さ7,500kmにもおよぶ世界最長の山脈のひとつである．この山脈の北端付近は，南米山脈の輪郭に沿うように東に向かって湾曲するように伸びており，ボリビア，ペルー，コロンビアなどの最東部では，複数の並行する山脈に分れて分布する．オリエンタル山脈はスペイン語で「東部山脈」を意味し，スペイン語圏の国に分布するいくつかの山脈に対して用いられるようだ。なお，オリエンタル山脈は，東コルディエラ山脈ともよばれている．

オリエンタル山脈は，コロンビアでは中生代の堆積岩からなる褶曲山脈となっている．同国中央部で山脈の幅は200キロメートルほどに広がる．画像の北端付近には，積雪域や氷河が見られる高峰が連なる部分がある．この部分一帯は，国立公園シエラネバダデルコクイイグイカンであり，ここに最高峰リタクバブランコ（5,410 m）がある．リタクバブランコは，コロンビアのアンデス山脈にあるオリエンタル山脈の最高峰である．コロンビアの他の氷河と同様に，熱帯の山々の積雪域や氷河は驚くべき速度で後退している．1950年、リタクバブランコの氷河は、海抜4,500ｍまで広がっていたが，2007年1月の最低地点は、海抜4,800mとなっていた。
この融解速度が続くと、氷河は2055年までに消滅すると予想されている。

本文の記述は，次の文献から引用し要約したものです．

ブリタニカ国際大百科事典，日本大百科全書(ニッポニカ)，https://en.wikipedia.org/wiki/Ritacuba_Blanco，

    

　　

    
     
      
 衛星画像の位置 アンデス山脈の北端は東に向かって湾曲しいくつかに分岐している　 ESRI　Mapによる    
     
画像１　 オリエンタル山脈　　　　　2020年12月12日　LANDSAT ８　　RGB：４３２    
       
      
  画像２　オリエンタル山脈の主部　　　　2020年12月12日　LANDSAT ８　　RGB：４３２    
      
 画像３　 リタクバブランコ山の氷河と周辺の積雪域　　　　2020年12月12日　LANDSAT ８　　RGB：４３２