※ 「今月の衛星画像」 2024年のテーマは 日本の絶景 です ※
 Vol.26
-12    2024年12月号

衛星画像 リモートセンシング 「道東の先の方」
 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。SENTINEL衛星のデータは,欧州機構のアーカイブによります.

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襟裳岬,野付水道周辺の砂嘴,根室半島,国後島の浜堤列をセンチネル衛星の画像で捉えました.
襟裳岬は日高山脈の南端に続く台地からなる景勝地です.「風速10m/s以上の風が一年の260日以上も吹く風の岬です。」とネットで紹介されています.多くの観光客が訪れますが,行ってみれば淋しいところです(個人的印象です). 
野付水道は北海道と国後島の間にある幅17キロメートルの海峡です.衛星画像でわかるように3つの砂嘴が形成されています.卓越する海流の方向がひとめでわかります.
根室半島の東端は納沙布岬といいます.ここが北海道の東端にあたります.画像では台地を刻む谷がよくわかります.かつて地理実習で学生と訪れたことがありますが,牧草地にアースハンモックが広く分布しています.卒論であつかった人がいますので検索してみてください.
最後は国後島の浜堤列です.地理院地図によれば,この辺りの地名は集落がある辺りが「沖ノ古丹」,大きな湾入部は「古釜布湾」,浜堤が広がる部分は低湿地となっており「イソヤンベツ」という地名が南側に見えます.
    二年間にわたる「日本の絶景」は,これで終了です.
 
 地図1 道東の地図.黒枠は画像の場所を示す. 地理院地図を改変
 
 
画像1 襟裳岬   Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432 
 
 
画像2 野付水道周辺  Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432 
 
 
 画像3 野付半島   Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432
 
画像4 国後島南部の二つの砂嘴
地理院地図によれば,西の砂嘴は「ノツエト崎」,東の砂嘴は「ケラムイ崎」という地名がついている.   Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432
画像5 根室半島 画像西端が根室市,東端が納沙布岬  Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432
画像6 国後島 古釜布湾周辺   Sentinel2 2024年11月16日 RGB:432