※ 「今月の衛星画像」 2025年のテーマは 境界 です ※
 Vol.27
-12     2025年12 月号

衛星画像 リモートセンシング 

夜間画像でみる境界 GAZA と D.M.Z.
 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。SENTINEL衛星のデータは、欧州機構のアーカイブによります.

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※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。



  今月は,2025年の特集「境界」で取り上げた2つの境界,GAZA(10月) と D.M.Z.(7月)の夜間画像の経時変化を掲載する.GAZAは2023年と2024年を比較すると,その変化が極めて大きい.2024年,2025年にとイスラエルによる一般市民を巻き込んだハマス殲滅作成による空爆で,非常に広範な地域で建物が破壊され,がれきと化した.10月でとりあげた光学衛星の画像でもその様子はみてとれたが,夜間画像を比較すると影響の大きさに改めて驚く.
 7月号では北緯38度に沿うDeMilitarized Zone;非武装地帯を取り上げた.この部分の経年変化は夜間画像からはほとんど判らない.北朝鮮の一帯は,10年前も現在も闇の中である.

  衛星で取得されたデータによる夜間画像は,幾つかのサイトで公開されている.今回は夜間光をグーグルスタイルの地図で閲覧できる「Blue Marble — Night Lights ;https://blue-marble.de/nightlights/?utm_source=chatgpt.com」  のサイトに掲載されている画像をキャプチャし,加工したものを使用した.ここで使用されているのは,DMSP 衛星群搭載の OLS(Operational Linescan System)による観測データから作成されたものである.
      
画像1 2023年のガザ地区    画像2 2024年のガザ地区 
     
      
画像3 2015年の朝鮮半島
  画像4 2024年の朝鮮半島