※ 「今月の衛星画像」 2008年のテーマは 島 です ※
Vol.10−02 2008年02月号
「ディエゴガルシア島(Diego Garcia)インド洋にあるアメリカ」
このページはブロードバンドを使ってご覧ください。画像はWeb用に画質を落としています。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。
「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。
2008年のテーマは「島」です。衛星画像で世界中のさまざまな「島」を見てゆきましょう。
イギリス領チャゴス諸島のひとつがこの環礁である。この島の住人約5000人は、全てが米国軍人や軍の関係者だという。細い陸 の部分は、サンゴ洲島(州島)とよばれサンゴ砂やサンゴレキなど生物の遺骸が集まってできた島である。1966年、イギリスはこ
の島から住民を立ち退かせ、アメリカとの間で50年間の貸与協定を結んだ。以後、この島はインド洋にあるアメリカ軍最大の軍事 基地となった。
湾岸戦争やアフガニスタン、イラクなどへの爆撃はこの島から飛び立ったB-52やステルス爆撃機が行ったものである(http://www.globalsecurity.org/military/facility/diego-garcia-imagery-2.htm)。強制退去させられた人びとや支援者が発信する情報、軍事基地に関する情報、津波(2004/12/26)の被害の有無まで、Webでは非常に多くのDiego
Garciaに関する記述や画像があふれている。文章をまとめていくうちに、ここで余計なことなど書かないくてもイイヤという気になってしまった。
画像1 ディエゴガルシア島 World Windで作った海底のレリーフ画像より切り出す | |
画像2 北側の礁湖に見えるのは輸送船のような大きな船舶である。右の海図と見比べるとこの部分の水深は南側の礁湖より深い。また、礁湖の最南端の部分は、それより北側との間に細い高まりで隔てられていて、水深が浅く、さらに細い高まりが縦横に走り、蜂の巣のような模様が見える。2001年2月15日、LANDSAT ,RGB:321. | 画像3 海図 (NIMA Nautical Chart of Diego Garcia, Chart 61612, 1991 本文中で引用したサイトにあったもの) |
画像4 グーグルアースの画像。楕円形の建物は、内部に航空機を収納する掩体壕(えんたいごう)らしい。 スケールは1km RGB:342 |
画像5 グーグルアースの画像。この画像で目を引くのは、南西側の礁原をくりぬいたプールや溝である。いったい何のためのものか。スケールは0.5km. |