※ 「今月の衛星画像」 2025年のテーマは 境界 です ※
Vol.27 -02 2025年02 月号
衛星画像 リモートセンシング 「セネガル川 サハラ砂漠とサヘルの境界」
このページの画像はWeb用に画質を落としています。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。
「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。SENTINEL衛星のデータは,欧州機構のアーカイブによります.
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
サヘルはアフリカ大陸を東西に帯状に伸びるから,一本の線で引けるわけではないが北に広がるサハラ砂漠との境界に位置する.サヘルは,サハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域で暑い半砂漠とステップ地帯を伴う気候と生態系の移行地帯である.サヘルの西端にあって,北に広がるサハラ砂漠との境界に位置するのがセネガル川である.画像はセネガル川の流域の乾季と雨季を捉えている. サヘルの年間降水量は極めて不規則で、季節によって大きく異なる.降雨のほとんどは4 か月から 6 か月の間に降る.画像はセネガルが大部分を占めるが,ここでは雨季が7から10月くらいで8月に降水量が多い.乾季は11月から6月頃で雨温図を見ると1月に多少の降水がある.その他の月はまったく雨が降らないことがある.サヘル地方の内陸部では、年間降水量が通常 200 mm から 700 mm 程度である. 画像を比較すると,乾季と雨季で植生のあり様がガラリと変わることがわかる.これがステップ気候の景観である. |
|
地図1 位置図 | |
画像1 乾季のセネガル川下流 LANDSAT9 2024年3月21日 RGB:432 画像の中央を東西に横切るのがセネガル川の流路 南北で色調が異なっているが接合の際の調整不足で本来は同じような色である. |
画像2 雨季のセネガル川下流 LANDSAT9 2023年9月11日 RGB:432 |
画像3 乾季のセネガル川下流北岸 データは1に同じ.スケールは30㎞ | 画像4 雨季のセネガル川下流北岸 データは2に同じ.スケールは30㎞ |
画像5 乾季のセネガル川下流南岸 データは1に同じ.スケールは30㎞ | 画像6 雨季のセネガル川下流南岸 データは2に同じ.スケールは30㎞ |