※ 「今月の衛星画像」 2015年のテーマは 火山 です ※

Vol.17
-07    2015年07月号

インドネシア トバ湖  世界最大のカルデラ湖

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ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
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 2015年のテーマは、「火山」です。衛星画像を使って、世界の火山を見てまわりましょう。


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 スマトラ島北部を捉えたこの画像を、北西から南東に切り裂くように、カルデラ湖の長軸方向に沿って長大な断層(スマトラ断層)が走っている。このカルデラ 湖が世界最大のカルデラ湖として知られているトバ湖である。面積は琵琶湖のほぼ2倍である。バリサン山脈の中にあり湖面の高度は標高900m程、水深は最大で 530mという。大量のマグマを噴出後に沈下しトバ湖が形成された後に再びマグマが上昇し中央部のサモシールという島(比高450m)ができたと考えられている。ト バカルデラの大噴火は、84万年前、50万年前、7万4000年前にあったとされ、の3回目の巨大噴火では当時の人類の大半が、火山灰の降下などに伴う間接的な影響で 死滅したという説があるという。
 トバ湖周辺は、高原地域にあるために赤道に近い低緯度にあるにもかかわらず気候は冷涼で、「東洋のスイス」ともよばれ20世紀にはいってからは有数の保養地 、景勝地となっている。トバ湖周辺にはリゾートホテルが建設され日本からのツアーもある。
 2010年に有史以来初めての噴火を起こし、今年(2015年)になって再び活発な活動を見せているシナブン山は(http://news.tv- asahi.co.jp/news_international/articles/000052140.html)、トバカルデラ形成後に成長したと考えられている成層火山である。
    
 
  地図1 位置図 OpenStreetMapによる  画像1 1989年6月13日 LANDSAT画像 RGB:432
   
 
   
  画像2 シナブン火山                画像3 トバ湖西岸の火山