※ 「今月の衛星画像」 2007年のテーマは 山脈 です ※

Vol.9-06    2007年06月号

霧島連山  ALOSのサンプルデータをGoogle Earthで使う 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2007年のテーマは「山脈」です。衛星画像で世界中のさまざまな山脈を見てゆきましょう。


  今年のテーマは山脈ですが、今月は山脈ではなく「連山」。取りあげた理由は、日本が運用する最新の地球観測衛星ALOS(陸域観測技術衛星(Advanced Land Observing Satellite)」)の「霧島」のサンプルデータが無料で配布されているからです。これをフリーウェアで加工すれば、最新のデータを無料で眺めることができます。RESTEC((財)リモートセンシング技術センター)のダウンロード先は http://www.alos-restec.jp/sampledata.html。ここでは、このデータを見ることができるビューアーも入手可能です。この『ALOSビューワー』は、画像表示だけでなく、距離・面積などの計測機能や地図上に画像取得範囲を表示する機能などを持っています。このRESTECのサイトには、複数のサンプルデータが提供されていますが、今回使った霧島連山のデータは、AVNIR-2という、空間解像度10mのマルチデータ(4波長帯)です(画像1)。
 また、フリーウェアの「MultiSpec」は、http://cobweb.ecn.purdue.edu/~biehl/MultiSpec/ から入手できます。最新バージョンのMultiSpecでは、作成した画像を保存すると自動的にKLMファイルが作成されます。これをGoogle Earth (グーグルアース)にドラッグすれば、画像がGoogle Earth に張り付きます(画像2,3,4)。ここまでできて経費はゼロ。地理の授業で使える、いい教材ができるでしょう。ただし、グーグルアースは重いソフトです。ALOSの画像も決して軽くはありませんから、スペックのよろしくないPCでは見ている途中で落ちるかもしれません。注意しなければならないことはこのくらいです。


画像1 解像度10m ですから、拡大しても見応え十分です  ここまでが、MultiSpecでの作業です。
画像2 グーグルアースに貼り付けるとこんな感じになります
画像3 ALOS-AVNIR2のナチュラルカラー画像を、グーグルアースに貼り付け3Dにしたもの。 DEMと画像は多少ずれてしまう。 南東上空から。
画像4 ALOS-AVNIR2のナチュラルカラー画像を、グーグルアースに貼り付け3Dにしたもの。南西上空からみた画像。