※ 「今月の衛星画像」 2014年のテーマは 東経20度を南へ です ※

Vol.16
-06    2014年06月号

タトラー山脈

このページ画像はWeb用に画質を落としています
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。

「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

「今月の衛星画像」バックナンバーを見る

「今月の地理写真」バックナンバーを見る


 2014年のテーマは、「東経20度を南へ」です。衛星画像を使って、東経20度に沿った景観を見てまわりましょう。


※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。





    

ポーランドとスロヴァキアの国境に位置するタトラー(タトラ)山脈を東経20°線は縦断する.タトラー山脈は,アルプス山脈の東の延長にあるカルパチア山脈の主部をなしている(柳田誠,1995 世界の山々(地理増刊号) 53-54ページ).画像1に見える東西に走る二列の山列のうち,南側をロ(低)ータトラー,北側をハイ(高)タトラーといい,北側の標高は2000~2500m最高峰は2632mである.ハイタトラー山脈の山麓には何段かの解析扇状地が拡がるという.また,標高1900m以上にはカールが連なり,幅100~300mのい氷食谷が1200m附近まで連続している(柳田).画像1,2は,今年の五月に取得されたデータを処理したものである.ハイタトラーの南側(スロヴァキア側)では山麓まで耕地が開かれ北側と対照的である.
 
 

 
地図1 タトラー山脈と周辺の地図 
LANDSATの1シーン(画像1はその一部分)を示す矩形の一辺は約200km(LandsatLook Viewer
による)
  画像1 ポーランド・スロヴァキア国境部の画像 北にハイタトラー,南にロータトラー山脈が東西に走る
2014/05/06のLANDSATデータより作成
  この画像の中央を東経20度線がとおる
   
 
  画像2 ハイタトラー山脈とポーランド・スロヴァキア国境  2014/05/06