※ 「今月の衛星画像」 2006年のテーマは 河口 です ※

Vol.8−02   2006年03月号

サン・ローラン(セント・ローレンス)川 

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 2006年のテーマは「河口」です。衛星画像で世界中のさまざまな河口を見てゆきましょう。


セント・ローレンス川(Saint Lawrence River)は、フランス語でサン・ローラン川(Le Saint‐Laurent)とよぶ。この川は、北アメリカ,五大湖東端のオンタリオ湖(画像1)から大西洋へ注ぐ大西洋岸最大の川で、全長は1200kmにもおよぶ。五大湖の水のほとんどが、この川から大西洋に流れ込む。五大湖をふくめたセントローレンス水系は、アメリカ合衆国ミネソタ州のセントルイス川を源流とし、総延長が4000kmにおよぶ世界有数の水系である。
 この川は下流に向かって川幅がひろがる。画像2のケベック付近では川幅3kmほどであるが、このあたりから急に川幅は広がり河口部分のアンティコスティ島(画像1の右端に見える雲の下)付近では150kmにもなる。
 カナダの森林伐採はこの川の沿岸から始まった。北アメリカ大陸の広葉樹の森林は、ヨーロッパ人のやってくる前に比べて面積で95%が失われてしまったのだという。18世紀に始まった森林破壊と河川工事、それに続く沿岸域での工業化の波で、この河には工場からの有毒な排水が何十年にもわたって垂れ流されていた。
 クロード・ヴィルヌールとフレデリック・バックによる「大いなる河の流れ よみがえれ、サン・ローラン」(あすなろ書房)は、この川を舞台にしたすばらしい読み物である。「生命を育む美しい川が文明によって徐々に汚染されながらも力強く再生する姿を描く。生物・歴史や地理、環境問題などの図版やコラムも豊富で幅広い知識が身につきます。」というのは、この本に付けられた出版社のコピーだけれど、こういう本はなかなか書けるものではない。

画像1 サン・ローラン川    MODIS 2003/5/18 MODISホームページ掲載の画像を加工
画像2 ケベック市付近のサン・ローラン川 LANDSAT5/2002/8/23