※ 「今月の衛星画像」 2006年のテーマは 河口 です ※
Vol.8−05 2006年05月号
「インダス川」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
2006年のテーマは「河口」です。衛星画像で世界中のさまざまな河口を見てゆきましょう。
インダス川は、全長約2900kmのパキスタン最大の川である。ヒマラヤ山脈・チベット高原に源流をもつが、カラコルム山脈にも源をもっている。中国、パキスタンをとおり、アラビア海に注ぎ込む。流域はほぼ全域にわたって乾燥地域であるが、源流部の豊富な降雪や氷河の融雪水を得て、年間を通じて豊富な流量を保っている。
四大文明発生の地がこの流域にある。モヘンジョダロやハラッパーなどの都市が、紀元前2600〜紀元前1800年頃に栄えた。ただし、これらの都市の規模は、たとえばモヘンジョダロが1km四方程度で、メソポタミアの小都市に相当する程度の規模しかなかった。
この川の最下流部には広大な三角州平野が広がり、海岸線をつくる広大な低湿地、マングローブ林などが豊かで多様な自然をもつ海岸線を形作っている。
2003/2/5 Aqua/MODIS NASA ホームページより引用画像をもとに作成 |
画像1 インダス川 中・下流域 緑色に見える部分がインダス川の沖積低地。最下流部の左岸側に見える水色の部分は、インド、パキスタン国境付近に広がる塩の平原、カッチ湿原である。 ●は、モヘンジョダロ遺跡。ハラッパー遺跡はこの画像の範囲外の上流にある。 |
画像2 2001/11/6 LANDSAT TM RGB :342 耕地が緑色に見えるのは三角州の部分。その海側にも三角州が性の低湿地が広がる。細かい水路、マングローブ林などがみえる。 |