※ 「今月の衛星画像」 2009年のテーマは 街、都市 です ※

Vol.11−05    2009年05月号

上海

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2009年のテーマは、「街、都市」です。衛星画像を使って、世界の街や都市を見てまわりましょう。


※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。


 長江南岸に位置する上海は、長江のデルタの上にできた都市です。一部の丘陵地以外は非常に平坦で平均標高は4m程度という沖積平野の上にできています。長江の河口にあるチョンミン島は、長江が運んできた土砂でできており、現在も成長を続けていて台湾島、海南島につぐ中国で3番目の面積を持つ島です(1041km2)。
 ところで下にあげたグーグルアースの写真は(画像4)、旧市街地とよばれる部分で、黄浦江に臨むバンド(外灘)といわれる一角には西洋建築が立ち並び上海を代表する繁華街です。また、黄浦江の対岸にはテレビ塔をはじめとする現在の上海を代表する建造物が林立しています。「東京の何倍も都会だ」というのが今の上海だそうです。
 いちばん下に載せた2枚のスナップ写真は、25年前に撮影したバンドとその近くの繁華街です。計算機を扱う店で、カシオのプログラム電卓が法外な値段で売られていたのを未だに覚えています。左の写真の遠景(中央やや右)に見える、とがった屋根の建物は有名な「和平飯店」という五つ星ホテルです。いま思えば少し恥ずかしい話しですが、私はゴムゾウリに汚いリュックサックを背負ってここのフロントと交渉し、ずいぶん安い値段で泊めてもらいました。有名なジャズバンドのライブを聴くためです。当時の中国は、鉄道に乗るにも中国人の三倍の料金を取られ、ホテルの値段も話しにならないくらい高かったのです、多分今でもこのホテルの宿泊代は破格だと思います。それはともかくとして、ひと月あまり中国の田舎町を歩き回ってたどり着いた上海は、25年前も超モダンな一角を持った街でありました。

(マイクロソフトエンカルタの記述を一部引用しました。)

        マイクロソフ ト エンカ ルタの地図から
画像1 1979年のMSSナチュラルカラー画像  スケール:50km 画像2 2001年のTMナチュラルカラー画像  スケール:100km
長江の出口にあるチョンミン島や、その南にある島々がいまでも成長していることがわかります
画像3 上海の中心街を流れる黄浦江  スケールは3km 画像4 2008/4/25のクイックバードの画像(ただし高層ビルはイラスト)
 Google Earthから
黄浦江の岸から北を眺める。この右側の対岸に、今はテレビ塔などが立つ 1984年長谷川均撮影