※ 「今月の衛星画像」 2007年のテーマは 山脈 です ※

Vol.9-10    2007年10月号

ゼノビア・ハラビア火山とユーフラテスの狭さく部 

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2007年のテーマは「山脈」です。衛星画像で世界中のさまざまな山脈を見てゆきましょう。



先月号で扱ったアンティ・レバノン山脈、パルミリッジ、ビシュリ山地(画像1)の先にあるのがシリアのゼノビア・ハラビア火山である。アラビア半島の内部で活動した新生代の火山だという。全山が玄武岩でできた台地状の火山体で、標高は370mを少しこえる(地図1)。南側のシリア砂漠ののる台地からは、数十メートルから百メートルほどの比高を持っており、遠くからでもよくわかる。衛星画像や地形図でみると、大きなテーブル状の山体をつくっていることがわかるが、ここはユーフラテス河中流の唯一の狭さく部となっている(画像2,3)。

画像1 ユーフラテス河 の河の字のあたりにゼノビア・ハラビア火山がある
画像2 LANDSAT 2001/5/26のデータ。スケールは30km。画像の右側にあるユーフラテスの狭さく部南側がゼノビア・ハラビア火山
画像3 SRTMのDEMと合成したLANDSAT画像。西から東をみる。

地図1 旧ソ連軍の地形図
画像3 スケールは5km
画像4 西側からみた狭さく部。 右がゼノビア・ハラビア火山。2007/8月撮影。
画像5 ユーフラテスの対岸にも玄武岩の台地が広がる。2007/8月撮影。