※ 「今月の衛星画像」 2008年のテーマは 島 です ※

Vol.10−10    2008年10月号

Nims Island Hinchinbrook Island ヒンチンブルック島 

このページはブロードバンドを使ってご覧ください画像はWeb用に画質を落としています
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2008年のテーマは「島」です。衛星画像で世界中のさまざまな「島」を見てゆきましょう。


※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。


 

 ひとむかしまえ、国際線に乗るとなると(結局はほとんど寝ているくせに)どうやって暇を潰そうかとかなり悩んだものです。でも、今は気が楽です。何百本も用意された映画チャンネンルがあるからです。というわけで、今年の夏に東と西の2回の長旅の途上で3回も見てしまった映画のロケ地が今月の舞台です。特に気に入ったというわけではなく、途中でうっかり寝てしまう、早口な英語になかなかついていけないから という理由で3回です。映画のストーリーはこのページでご覧下さい。帰国後、日本でも公開されることを知りましたが、邦題を見てガッカリです。

 映画は、オーストラリアのヒンチンブルック島がロケ地だそうです。この島は、ケアンズのおよそ180kmの南、タウンズビルの北120kmという場所にあります。グレートバリアリーフの内側にあり、本土とは1kmの水路で隔てられています。ロケーションの良さ、豊かな自然に恵まれ1932年に国立公園に指定され国立公園に指定された島としては世界最大の面積である とのことです。起伏にとんだ島は、多様な自然の宝庫だそうで、現在は世界遺産に指定されています。島の歴史やツーリズムについては、英語版ウィキペディアに詳しく載っています。ケアンズなどから近いこともあって、日本からの観光客も多いそうです。
 衛星画像を判読して解説でもと思いましたが、こちらに詳しい情報がありました(http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Hinchinbrook-Island--SUHAR03k.jpg)。これを見たら、もうここでわざわざ語る必要もないかなと・・。

                                 画像1 ニムの島の鳥瞰図
アマゾンで「Nim's Island」の原作を探し、なか見検索で出てきた地図です。もちろん架空の島です。西のビーチとサンゴ礁、東の火山は映画に登場。しかし、ロケ地に活火山は無いようです。
画像2 上記の拡大です
LANDSAT ETM  2002/07/05のデータより作成。中央北寄りにある島がヒンチンブルック島です。GB321
画像3
画像2の拡大。大陸と島は幅1kmほどの水路で隔てられています。周辺はマングローブ林となっています。スケールは20km.
北の小島の方が、「ニムの島」に形は近いか?