※ 「今月の衛星画像」 2006年のテーマは 河口 です ※

Vol.8−09   2006年09月号

臨津江(イムジンガン)と漢江(ハンガン)の河口 

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ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
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 2006年のテーマは「河口」です。衛星画像で世界中のさまざまな河口を見てゆきましょう。


 今月は、南北朝鮮の国境を流れる臨津江(イムジン河)と、これが合流する漢江(ハンガン)河口の画像である。
 臨津江は、 朝鮮半島の中西部の河川で、北朝鮮北部の山地に源流部がある。下流では、軍事境界線(地図1の破線)に沿うように流れる。そして、黄海にそそぎ込む直前で、漢江に合流する(画像2)。延長は254kmで、この画像に見える流域は稲作地帯となっているという(画像3)。臨津江は、非武装地帯付近を流れているので韓国側からみれば南北分断を象徴する川となっているという。
 いっぽう漢江は、朝鮮半島中央部の河川で、半島を西に横断して黄海にそそぎ込む。本流の長さ514kmである。韓国の主要な農業地帯をとおり、最下流部でも、ソウルより下流には広大な金浦平野をつくり,京仁工業地帯や金浦郡を中心とした穀倉地帯を発達させている。

 
 韓流ブームのせいか、映画「パッチョギ」が評判になったせいか「イムジン川」がテレビから聞こえてきた。私などの世代では、その昔にギター雑誌に載った譜面に合わせて下手なギターをかきならしながら歌った歌であった。レコードは発禁、メディアも流さなかったのに、なぜかずいぶん流行ったような気がする。少し前に、都はるみや新井英一などが歌う姿をTVでみたが、何だかこの人たちが歌うとすごみが違う。メロディーはこのページ や このページで聞くことができる。

 北朝鮮でつくられた「イムジン河」の二番の歌詞は、臨津江(イムジン河)の流れに対し、荒れ果てた「南」の地へ花の咲く「北」の様子を伝えてほしいと思いを託す内容であるが、画像で見ると北の緑と南の緑は、どうも別物になっているような気もする(画像2、3)。この事情が明らかになる日は近いのかまだまだ先のことなのか・・。

地図1   この地図は、エ ン カ ル タ の地図から引用しました
画像1 黄海の京畿湾  2001年9月23日 LANDSAT TM画像 
左上の画像に描かれた線のうち、水色は河川(漢江(ハンガン)と臨津江(イムジンガン))、赤色は境界線をあらわす(地図1 参照)。
画像2 ソウルを通り、黄海の京畿湾に注ぐ漢江(ハンガン)と、それに合流する臨津江(イムジンガン)。
軍事境界線(上の画像ではイムジン河のジの字を通る)を境に植生の緑色の色調が大きく変わる(画像3も参照)。
画像3 イムジン河 河口付近の拡大画像
画像4 ソウル特別区を流れる漢江と金浦空港