※ 「今月の衛星画像」 2018年のテーマは 赤道をめぐる です ※
 Vol.20
-09    2018年09月号

ソマリア アフリカ最東端の海岸

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ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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 2018年のテーマは、「赤道をめぐる」です。


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   すこし前に話題になった「謎の独立国ソマリランド」という本がある。この本の紹介文を引用すると次のようである。
「“崩壊国家ソマリア”の中で奇跡的に平和を達成しているという謎の独立国ソマリランド。そこは“北斗の拳”か“ONE PIECE”か。それとも地上の“ラピュタ”なのか。真相を確かめるべく著者は世界で最も危険なエリアに飛び込んだ。覚醒植物に興奮し、海賊の見積りをとり、イスラム過激派に狙われながら、現代の秘境を探る衝撃のルポルタージュ。第35回講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞作。」  
 日本の外務省のHPには、「1991年に国家が崩壊し、2012年8月に暫定期間が終了した後,国際社会の後押しを得て新政府が樹立された」ということになっているが、事実上、無政府状態が続いているというのが国際社会の認識ではないだろうか。ソマリアは、上記の書籍の紹介文にもあるように、全土が大きく3つの勢力によって分けられており、その内部でも分裂の動きがあると言われているようだ。
 いっぽう、地理の世界では赤道直下にありながらA気候ではなくB気候の範囲が広い砂漠の国として知られている。内陸部は南にむかって岩の多い台地が広がる。南部はインド洋沿岸に平野が広がり、多くの砂丘が点在する。
 アフリカ大陸の北東端にあり、アデン湾とインド洋に臨むこの国の海岸線は3000kmに及ぶという。海岸部を衛星画像で仔細に判読すると、砂丘は内陸側に向かって広がっているようである。また、沿岸州のみられる海岸との間に、先角州や陸繋島が形成されており砂浜海岸に見られる特徴的な地形が連続する様子が観察できる。熱帯から亜熱帯、乾燥から半乾燥気候にまたがるこの国は、これからの時期に乾季を迎える。繰り返す異常気象で農業も立ち行かなくなっているというこの国は、地域間、民族間の争いだけでなく、過酷な自然環境にも立ち向かわなければならない。
   
      
   地図1      
       
   画像1 2018年、2月、3月の画像 LANDSAT8 RGB:432    
     
   画像2 内陸へ拡大する海岸砂丘 典型的な縦列砂丘が形成されているように見える     
         
        
画像3 陸繋島が並ぶ        
         
       
  画像4 沿岸州と尖角州