Back Number をみる

VOL.13-04  2011年04月

ユーロスターで,パリからロンドンへ

※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。

※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。

「今月の衛星画像」 を見る


 2011年4月29日,イギリスのウィリアム王子(王室の人の正式な名前は,日本と同様,普通の感覚では分かりにくいが,William Arthur Philip Louis of Walesというのが一般的に認識されている名前らしい)の結婚式がロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で開かれる予定である.
 以前(1999年),ロンドンを訪れたので,ウェストミンスター寺院の写真くらいあるだろうと思っていたのですが,探してみたらありませんでした.下記の通り,ロンドンに行った大きな目的のひとつがシティを見てくるということだったので,あまり寺院のことは意識してなかったのかもしれません.
 
 それはさておき,ロンドンへはパリからユーロスターで行きました.ユーロスターはパリ北駅から出ています(
写真1;パリ北駅に並ぶユーロスター).
 パリに住んだことのある人からも「パリ北駅は治安がいいとはいえない」と言われたことがありますが,まさにそんな感じのところでした.でも,ユーロスターの切符は安全な場所で,タッチパネルで(英会話が苦手でもちょっと英語が読めれば),比較的簡単に購入できました.
写真1 

写真2 

 当時,ユーロスターはパリ北駅とロンドンのウォータールー駅を結んでいました(現在はセント・パンクラス駅がロンドン側の始発駅).国境を越えるため,入国審査があり,パスポートには入国印が押されました(写真2).薄いので見にくいですが,CHANNEL TUNNELとの文字が見えます.直訳すると「水道トンネル」になりますが,the Channelで「英仏海峡」を指しますので,「英仏海峡トンネル」ということになります.そこを通って来たという証明です.
 今回の結婚式と関係ありそうなロンドンの写真はバッキンガム宮殿の写真だけでした写真3.あえていえば,国会議事堂写真4はウェストミンスター寺院と一緒に建てられた宮殿(ウェストミースター宮殿)を利用していますので,関係あると言えばあるか,な?
 国会議事堂の時計塔は「ビッグベン」の愛称で知られています写真5 

写真3  写真4 
タワーブリッジもロンドン観光の定番です写真6.こちらは橋脚塔写真7にも行ったので写真がいくつかありました(写真8;橋脚塔からみたロンドン市街.今は見える景色(特にスカイライン)も大分変わっているでしょう).












写真5  写真6













写真7 写真8 

前述の通り,ロンドン訪問の大きな目的が世界的な金融街・シティの見学でした.シティでは古いビル(例・写真9:ロイズ銀行(現ロイズTSB銀行)のビル)と,きわめてモダンなビル(例・写真10:ロイズ保険組合の本部ビル)が並んでおり,ちょっと不思議な感じのする景観を作り出していました(写真11).
 世界の金融機関が集まっており,偶然,東京海上とドイツ銀行が一緒に入っているビルの案内板を見つけました(写真12).街行く人も世界経済を担っている自負からか(?),颯爽としていました(写真13).街には金融マン御用達らしいテーラーも(写真14).

写真9 写真10 
写真11  写真12  
写真13  写真14  
 ロンドンを訪れたとき(しかも大英博物館の見学に行った日)は偶然,ロンドンで日食の見られる日でした.大英博物館で見上げる日食というのもちょっと格好イイ気がしましたが,多くの人がそう考えるのか(あるいは単に観察会でもあるのか),大英博物館の前には日食観察の人だかりができていました(写真15).写真16には,よーく見ると三日月のような太陽が見えます.フィルターなど付けずに,普通に撮影できるほど(まさに月程度)の明るさしかない太陽でした.私がこれまで見た中で,最も日食らしい日食でした.
写真15  写真16  
<写真1~16:1999年8月,加藤幸治撮影>
                                           

                                              

今月の地理写真バックナンバー