![]()
VOL.17-02  2015年02月
  「長野県白馬村に出現した地震断層  2014年11月22日長野県神城断層地震」
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
「今月の衛星画像」 を見る
|  2014年11月22日夜, マグニチュード6.7の地震が発生した.周辺は震度6の揺れに襲われ白馬村では家屋 6 棟が倒壊し、9 名が負傷したが幸い死者は出なかった.震源は白馬村と小谷村を縦断する神城断層(かみしろだんそう)とされ,西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型の断層である.写真3で見られる断層は,最大90cm程の比高を持つ崖を伴っている.神城断層は糸魚川-静岡構造線の一部を構成している. | 
        |||||
|   | 
        |||||
| 地図1 白馬村の位置 糸静線の北端に近い | 地図2 白馬村城山地区 ②の北の部分が城山とよばれる高まり(段丘面) | ||||
|   | 
          | 
        ||||
|  写真1 道路を横切った断層 地図2の①で見られた側溝の左横ずれ.水は写真の奥に向かって流れていた.断層を挟んで 向こう側が隆起したためダムアップされ,左に溝を掘って水を流している.  | 
        写真2 反対側の側溝 圧縮応力が働いていた様子がわかる  | 
        ||||
|   | 
          | 
        ||||
|  写真3 地図2の①に出現した断層.建築会社の資材置き場.アスファルトが敷かれ,ある 程度硬い地面であったためか,断層がよくあらわれている.  | 
        写真4 写真3 の東への延長. | ||||
|   | 
          | 
        ||||
| 写真5 写真4の左側延長.断層が水田を横切っている. | 写真6 写真3~5の位置関係.高度30m程でマルチコプタから撮影した近接空中写真を3D化した.矢印の先に崖の基部が連なっている.なお,この部分の詳細な地形図は,2015年日本地理学会春季学術大会で発表する予定である. | ||||
| 写真:2014年11月29月長谷川均撮影 | |||||