〈略歴〉
1974年愛知県生まれ、神奈川県小田原育ち。大学ではスペイン語圏文化を勉強していたのに、なぜかフィンランドに1年間ボランティア留学。首都ヘルシンキから5時間半電車に乗って、そこからバスか車で30分かかるハーパヴェシという人口8000人の町でホームステイをしながら、幼稚園、小学校や中学校でボランティアをしました。その経験からフィンランドの歴史、特にナショナリズムの形成過程に関心を持ちました。就職か進学か卒業ギリギリまで悩み、最終的に就職氷河期にせっかく得た某企業の内定を蹴って、1年間の修行後に大学院に進学。大学院の博士課程で2度目のフィンランド留学を経験。
母校の津田塾大学助手、助教、研究員を経て、2011年に博士(国際関係学)の学位を得ました。そして金沢大学、常磐短期大学での勤務を経て、2018年4月に本学に着任しました。非常勤でも法政大学、早稲田大学、埼玉工業大学、東京大学、宇都宮大学など様々な大学で教えていました。それら全ての経験が教員として勉強になりました。
趣味は温泉につかること、読書、宝塚歌劇鑑賞です。
〈担当している授業〉
西洋史A・B、西洋史概説A・B、外国史概説など。
楽しく西洋の歴史を学んでもらうように日々努めています。また、日本史、東洋史との関連を意識して授業をしたいと考えています。
〈研究テーマ〉
両大戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)におけるフィンランドのナショナリズム運動を研究しています。特に「大フィンランド」と呼ばれる思想と活動に関心を持っています。一方で、縁あって考古・日本史学コースに所属したので、日本とフィンランドの関係についての研究にも取り組みたいと考えています。
〈主な業績:書籍〉
『物語 フィンランドの歴史―北欧先進国「バルト海の乙女」の800年―』(中公新書、2017年)
『「大フィンランド」思想の誕生と変遷??叙事詩カレワラと知識人』(岩波書店、2012年)
『北欧・南欧・ベネルクス』(吉武信彦、津田由美子編、ミネルヴァ書房、2011年)
『世界史のなかのフィンランドの歴史』フィンランド中学校近現代史教科書』(翻訳(共訳)、明石書店、2011年)
『フィンランドを知るための44章』(共編、明石書店、2008年)
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