<自己紹介>
 わたしは、長野県の生まれ育ちです。実家は農家で、わたしは今でも新座市の市民農園で百姓仕事をしています。作物と同様に、学生にも「こやし」をかけています。
 長野高校・早稲田大学法学部を卒業後、たった一年だけ郷里中野市の地方公務員のサラリーマン生活を経験。退職後、早稲田大学大学院政治学研究科に進んで国際政治学を専攻しました。修士課程修了後、日本国際問題研究所の研究員などを経て、本学の教員となりました。

 


<研究の関心>
 研究の分野・課題は、東南アジア地域の国際関係、日本・東南アジア関係です。時代的には、おもに戦中・戦後です。とくに、冷戦期から冷戦後の問題を追究しています。
 戦後、日本は大きく変わりました。それ以上に東南アジアは激変しました。その結果、東南アジア各国は様変わりし、東南アジアの国際関係が変化しています。当然、日本・東南アジア関係も、さまざまな局面で変化しています。
 いつ、なぜ、どのように「変化」したのか。「変化」は「進歩」なのか。資料と史料を駆使しながら、そういったことを考えています。

<担当科目>
 担当科目は、総合科目の政治学、専門科目の「現代史料を読む」や演習(ゼミ)などです。「現代史料を読む」では、英文史料も読みます。「英語は読みたくない」という学生のみなさんのために、英文の構成や表現の特徴をつかんで読むコツも教えています。史料の内容を検討するときには、みんなで一緒に考えています。
 ゼミのテーマは「昭和史」。ゼミ生の多くは、戦争にかかわる政治・経済・社会・文化にかかわる問題を卒論のテーマに選びます。昭和という時代は、「戦争の時代」だったからです。
 ゼミでは、毎回各自が自主的に報告をします。ゼミ生は、報告内容について質問とコメントを浴びせます。報告者は、質問とコメントにこたえ、それにまたゼミ生が意見をいう。なかなか厳しいものです。でも、ゼミが終われば楽しいひととき。

<将来の学生のみなさんへ>
 よく「文学部は役にたたない」などといわれますが、歴史を勉強することについては、そんなことはありません。大学生活は、人生のホップ・ステップ・ジャンプの「プレジャンプ」の段階です。みなさん、四年間いっしょに勉強しましょう。

<学会活動と業績>
 日本国際政治学会評議員・アジア政経学会評議員。業績は、東南アジア諸国連合(ASEAN)、日本・東南アジア関係、東南アジア諸国の比較政治体制などに関するものがあります。