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皆さんは、海外旅行をしたことがあるでしょうか。欧米の書店に立ち寄ると、古くは源氏物語・世阿弥・近松門左衛門、新しくは村上春樹・よしもとばなな等の日本文学の翻訳書が、書棚にごく普通に並んでいる光景を見ることが出来ます。日本文学は私達の想像以上に、国際化しています。そんな日本文化への関心を抱いた海外からの留学生も、本学の日本文学・文化専攻で学んでいます。したがって本専攻の学生達は、ごく自然と国際交流の毎日を、キャンパスやコンパの場で送っています。日本の文化を学ぶことが、世界の人々と交流することに直に結びつく時代になりつつありますが、ここではそれが自然と体感できることでしょう。
日本文学・文化専攻は、多様で豊かな魅力を持っている日本の文学・言語・文化を、様々な方法論を用いて探求をする場所です。ここでは、日本の文化諸現象を理解し解明する、その知的鍛錬を通じて、自分の可能性を伸ばすことが出来るようなカリキュラムが組まれています。この教室には、源氏物語研究の第一人者を始めとして、各時代各ジャンルの専門家が教育と研究に当たっていますので、君達の広い分野に跨る知的探検の手伝いをすることが可能です。
どの学問領域でもそうですが、日本文学・文化の分野での研究も、決して楽なものではありません。判読しづらいくずし字で書かれた写本・版本の読解、枕になりそうな分厚い本が何冊にもなる作家の全集の読破、暑いさなかに特殊文庫や図書館に通う疲労、先生や学友を前にしての緊張感溢れるゼミ発表、そして極めつけは、寝不足気味のやや朦朧とした頭で格闘する卒業論文の執筆。
しかし、そのような苦労を体験することでしか習得することが出来ないのが学問というものではないでしょうか。苦しみを克服した果てに広がる、新鮮な知の見晴らしを垣間見る喜びを、皆さんにもぜひ知っていただきたいものです。 |
AOアドミッションポリシー
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【専攻の特色】 |
古代から現代に至る、日本文学と日本文化および日本語に関する、極めて多彩なカリキュラムが用意されています。これらの各分野を専門とする第一線の教員による多方面にわたる講義と少人数教育のゼミによって、多種多様な関心を持つ学生ひとりひとりのニーズに応じた学習が可能です。
また、日本文学・日本文化の学習・研究に資するために、情報学関係の科目が体系的に多数開講されています。そのため、情報学的手法を活用した研究方法を身に付けることができ、その知見を社会に出てからの各分野での応用に活かすことも可能です。
さらに、日本文学・日本文化の学習と平行して、教員免許(中学高校一種国語・高校一種書道)、日本語教師、図書館司書、情報処理関係などの多くの資格科目を取得する道が開かれています。 |
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