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VOL.11-08  2009年08月

フロム鉄道の旅(3)フロム~ミュルダールへ

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  前々回(「今月の地理写真」(2009年06月))・前回(「今月の地理写真」(2009年07月))の続きです.そちらも参照下さい.
 フィヨルド(Aurlandfjorden)の最奥部・フロム(Flåm).ここで私は2泊した(いずれもキャンプ場でのテント泊;コインシャワーも綺麗だった)が,朝夕のフィヨルドはとても海とは思えない静かさ・美しさ(写真1).
写真1 写真2

 フロムの港は大きくはないものの,フィヨルド内にあるがゆえ,水深は急激に,かつかなり深くなることから大型船も停泊可能である(写真2).小さな船がベルゲンから乗ってきた船.その後ろがクルーズ船.港はウッドデッキになっていて気持ちが良い(写真3).

 港を少し高台から見ると,鏡のような水面に船がはっきりと写っている(写真4).写真からも山がすぐ後ろに迫っていることが分かる.そこに掘られたトンネルは欧州自動車道E16のもの.E16はノルウェー内ではベルゲン・オスロを結ぶ主要幹線道.フロムからE16を東に行ったところには世界最長の道路トンネル・ラウダールトンネル(Lærdal tunne)がある(トンネルについては「今月の衛星写真」(2005年09月)を参照のこと).

写真3 写真4

 写真4の船と船の間にある茶色の建物がフロム駅である.港の全景は写真5の通り.

写真5 写真6

 フロムを散策すれば,フィヨルドの崖(U字谷の谷壁)を流れる美しい滝も見られる(写真6).写真7はフロムで見かけたポスト群.山の上までは届けられないので,ポストが特定の場所に集められている様子.ポストの集積地(!?). こうした中を走るのがフロム鉄道である(写真8).

写真7 写真8

 フロム駅から乗車すると,少しだけ平地を走る(写真9).その後はずっと斜面(というか谷の中)を登っていく(写真10).いかに急な斜面かは滝の流れとその横にある道のつづら折りの様子からもうかがわれるであろう(写真11).
写真9 写真10
 途中,有名なヒョースの滝(Kjosfoss)に停車.ここは滝を見るだけの駅(写真12;人物はピンぼけになってます).本当は音楽とともに「妖精」(役のドレスの女性:学生のバイトらしい)があらわれるらしいのだが,この日は何も起こらず.どうしたのでしょうか?係員が配電盤らしきものをガチャガチャいじっていたので,どうも電気トラブルではないかと・・・(写真13).若干拍子抜けのまま,乗客も再び乗車.終点・ミュルダル(Myrdal)へ(写真14).程なく終点に到着します.ただミュルダル駅は濃霧で視界がなく,これ以上写真がないのが残念!
写真11 写真12
写真13 写真14

 フロム鉄道の旅はここまでですが,ソグネフィヨルド・イン・ナットシェルの終点・オスロ(oslo)の風景を,次回の「今月の地理写真」で紹介します.

                             <写真1~,6~14:2001年8月,加藤幸治撮影.

                       写真5はフロム鉄道HP(http://www.flaamsbana.no)より許可を得て転載>


                                              

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