AcademicStaff 専任教員一覧

 

長谷川均 はせがわ ひとし 教授(博士(理学))
地形学、自然地理、リモートセンシング、GIS


夏は学生と南の海で合宿を続けて25年、この時だけは20代の気分に戻ります。「若者や新参者は、開拓しつくされた領域でわずかに残った落ち穂を拾うより、まったく新しい分野でルールを見つけたり作ったりしながら、大きな収穫を求めるほうがずっとおもしろい」とは、ある生理学者のことば。新しもの好きの私としとては、定年まで「新参者」でがんばるつもりです。「地表環境の生い立ち」、「環境リモートセンシング」などが担当科目で、研究分野はサンゴ礁地形やサンゴ礁の環境保全ですが、新参者として中東の自然地理の勉強を始めました。

内田順文  うちだ よりふみ 教授(文学博士)
地理的イメージ、文化地理学、都市地理学

地理的イメージに関して、主として認知地理学と人文主義地理学の両面から研究しています。授業科目としては、「環境イメージ論」では論理実証主義の立場からイメージと空間現象の関係について講義し、「都市空間と文化」では人文主義的な視点から都市や文化を理解する方法について講義しています。 また地理的イメージと深い関わりを持つ風景、文化、観光などにも関心があり、「旅の地理学」では旅を知らない場所の経験として捉え、旅をめぐるさまざまな事象について、地理学的(地誌学的)な視点に基づいたアプローチを試みています。

岡島 建 おかじま けん 教授(博士(地理学))
歴史地理学、交通地理学

近代日本の都市などで、地域の発達過程 の中に見られる水上輸送の役割について研究しています。授業では、歴史地理学や交通地理学、さらには身近な世田谷地域の歴史地理や日本の歴史地理学概論を講義していおり、世田谷の巡検も毎年実施しています。専門科目の「地理学演習」、「江戸東京の歴史地理」「歴史景観と環境」、「交通の発達と環境」や「卒業論文」の指導のほか、地理学関係の総合教育科目も担当しています。

磯谷達宏  いそがい たつひろ 教授(博士(農学))
植生地理学、生態環境論
 
植生の地域的な構造とその成因につい て、大小さまざまな空間スケールから動的な視点も含めて研究しています。これまでは日本の照葉樹林帯をおもな対象としてきました。専攻での授業は「地域の 生態環境」や「日本の植生環境」などを担当し、植生の研究法、地域構造、動態、成因などについて講義するほか、できる限り野外実習の機会を設けています。 また、環境問題に対する関心の高まりが著しい今日、動物を含めた自然保護や緑地計画についても論じていきます。

加藤幸治 かとう こうじ 教授(博士(地理学))
経済地理学、地域経済、サービス産業論

日本におけるサービス業の地域的展開とそれにともなう地域間関係の再編について研究しています。とりわけ地方における事業所サービス業の展開と地域経済 との関係に関心があります.専門科目の「地理学演習」、「卒業論文」の指導、「地域調査法」、「サービスの地理学」などを担当しています。

佐々木 明彦 ささき あきひこ 准教授(博士(理学))
地形学、気候学、雪氷学、防災論

日本の高山・亜高山帯における景観の形成メカニズムについて研究しています。テーマの骨組みは学生時代から変わっていませんが,肉付けの部分は,地形,土壌,植生,気候,雪氷というように,様々な自然現象を対象に研究してきました。ひとつのことが解るとまた別の課題が出てきてキリがありませんが,複雑に関連する現象を紐解いていく楽しさがそこにはあります。担当する授業は,自然地理概説A・B,気候環境と生活,地域の気候環境,グローバルな気候環境,日本の土壌環境,空中写真判読,地理学演習,野外実習です。大学に勤める前には斜面災害の対策の仕事もしていました。そうした経験を踏まえて授業では防災にも焦点をあてています。

 
  桐越仁美 きりこし ひとみ 講師(博士(地域研究))
地誌学、アフリカ地域研究

 西アフリカのニジェールとガーナの2か国を対象に、環境変化に対応する人びとの生活や地域を越えた交流をテーマに研究しています。調査では、対象の農村に住み込み、参与観察や聞き取り調査などをおこなっています。これからは日本に来ているアフリカ人の人的交流や日本の伝統工芸の技能伝承にも焦点を当てていきたいと思っています。専門科目の「地理学演習」「地域調査法」や「卒業論文」の指導を担当します。