教育学科 教育学コースに関するQ&A
問い
<入試関係>
@AO選抜(総合型選抜)ではどのような選抜が行われますか?
AAO選抜(総合型選抜)を不合格となってしまいましたが、一般公募制推薦選抜(学校推薦型選抜)は受験することはできますか?
B倍率はどのくらいですか?
Cどのような問題が出題されますか?
<教職関係>
@どのような教員免許を取得することができますか?
A教員採用試験のサポートはしてもらえますか?
B教員になるための学校の参観などの実践的な学びの機会はありますか?
C特別支援学校教員免許を取得するためにはどうすればよいですか?
D特別支援学校教員になるためにどのような科目を学びますか?
E初等教育コースと、中等教育コースでは学ぶ内容は、具体的にどう違いますか?
F養護教諭一種の免許を実際に取得している人はどのくらいいますか?
G養護教諭を目指しつつ、教科の教員も視野に入れた場合の単位数はどのようになりますか?
H養護教諭の免許状を取得するための授業にはどのようなものがありますか?
I中学社会科と中学・高校の保健体育科など複数教科・科目等の教員免許を取得できますか?
<進路関係>
@教育学コース卒業後の進路について教えてください。
A養護教諭になりたいのですが、進路状況を教えてください。
B中学校社会科や高等学校地歴科・公民科の教員免許を取得し、教員になりたいのですが、進路状況を教えてください。
C中学校・高校の保健体育科の教員免許を取得し、教員になりたいのですが、進路状況を教えてください。
D特別支援学校に勤めている国士舘大学の卒業生はいますか?
E教員免許を取得するつもりはないのですが大丈夫ですか?
<その他>
@国士舘大学入学者の出身地について教えてください。
☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆
<入試関係>
@AO選抜(総合型選抜)ではどのような選抜が行われますか?
答:小論文、面接、書類審査の総合評価によって合否判定を行います。過年度の傾向として、小論文では、出題文や資料等の課題文を読み、解答する形式が多いです。文章の読解力や作成力等を検査します。また、面接も志望動機はもちろんのこと、教育に関する興味や関心、また基本的なコミュニケーション等を検査します。総合型選抜なので、当然ながら、高校における実績点(課外活動等)も重視し、小論文や面接等と合わせ、アドミッションポリシーに基づき、多面的・総合的に合否を判断します。
AAO選抜(総合型選抜)を不合格となってしまいましたが、一般公募制推薦選抜(学校推薦型選抜)は受験することはできますか?
答:受験可能です。再度、教育に関する自身の興味や関心、本コースへの入学志望動機や自身の課題(小論文や面接)等をあらためて確認し、チャレンジしてみてください。
B倍率はどのくらいですか?
答:詳細は、下記のH Pに掲載してあります。年度によってばらつきはありますが、入試区分によっても異なります。
参考までに、令和2年度の入試で最も倍率が低かったのが後期入試の1.1倍、最も高かったのはC方式一期の15.9倍です。
https://www.kokushikan.ac.jp/admission/undergraduate/data/
Cどのような問題が出題されますか?
答:下記のH Pに掲載してありますので、ご参照ください。著作権の関係で掲載できない問題もありますのでご了承ください。
https://www.kokushikan.ac.jp/admission/undergraduate/past/
<教職関係>
@どのような教員免許を取得することができますか?
答:教育学コースでは、所定の授業科目を履修し、単位を修得することで、中学校社会科、高等学校地歴科・公民科、中学校及び高等学校の保健体育科、そして養護教諭の教員免許状(1種)が取得できます。
また、養護教諭を除く教員免許の取得を目指す人は、2年生から「特別支援」の教員免許状も取得できます。それぞれに所定の授業科目を履修し、単位を修得する必要があります。
なお、複数の教科・科目の教員免許状(下記I参照)の取得も可能です。当然ながら、大学で取得しなければならない科目数も増えるので、計画的な履修が必要です。
A教員採用試験のサポートはしてもらえますか?
答:大学内に教職支援室が設置されています。支援室には学校長等の経験豊富な教職支援アドバイザーが学生の皆さんからの相談に対応します。
論文添削、志願書添削、勉強方法やその他の教員採用試験に関する受験相談を行います。また教員員採用試験の面接練習も行っています。
B教員になるための学校の参観などの実践的な学びの機会はありますか?
答:教育学コースでは1年生から大学近隣の学校見学を始めます。また、小学校等から年間を通した学習補助員等のボランティアの募集があり、これらの活動には希望に応じて参加することができ、学校現場での経験を積むことができます。
C特別支援学校教員免許を取得するためにはどうすればよいですか?
答:保健体育科もしくは中学校社会科、高校地歴・公民科教員免許修得に必要な科目を履修し、合わせて特別支援学校教員免許に必要な科目を履修します。
2年生から特別支援教育に関する科目を履修することができます。
D特別支援学校教員になるためにどのような科目を学びますか?
答:知的障害者、肢体不自由者、病弱者の障害に関する知識とそれぞれの障害に応じた指導法などを演習形式で学びます。
また、特別支援学校の見学を随時行いながら学校現場とつながった学修を進めます。
E初等教育コースと、中等教育コースでは学ぶ内容は、具体的にどう違いますか?
答:初等教育コースは、小学校の教員免許状(1種)を取得するために適したカリキュラムを提供しているコースです。これに対して、教育学コースは中等教育コースとして、前述した中学校・高等学校の教員免許状(1種)を取得するために適したカリキュラムを提供しています。
F養護教諭一種の免許を実際に取得している人はどのくらいいますか?
答:入学年度によって異なりますが、教育学コース全体のなかで養護教諭免許状取得者は5人〜12人程度です。少人数なのでみんな仲良く勉強に取り組んでいます。
G養護教諭を目指しつつ、教科の教員も視野に入れた場合の単位数はどのようになりますか?
答:教育学コースでは、卒業所要単位(卒業に必要な最低限の単位)の一部として養護教諭免許状と中学校・高等学校教諭免許状に共通の教職科目をたくさん選択することができます。しかしそれとは別に履修しなければならない教科ごとの専門科目や「教育実習」などの教職科目もあります。例えば養護教諭免許状に加えて中学校社会科の免許状も取得する場合は少なくとも18〜20科目(37〜41単位)、保健体育の教員免許状の取得を希望する場合は体育実技を含めて18〜26科目(30〜46単位)、程度は修得する必要があります(選択科目の履修状況によって異なります)。努力して2種類以上の免許状を取得した卒業生もいます。
H養護教諭の免許状を取得するための授業にはどのようなものがありますか?
答:養護教諭免許状取得のための専門科目には、体のつくりや働きに関するもの(生理学、解剖学、生化学・微生物学など)、心身の健康管理や看護に関するもの(栄養学、衛生学、看護学、看護実習、救急処置、精神保健など)、養護教諭に関する理論(養護概説、養護教職論など)、養護教諭の実践に関するもの(養護実習、健康教育論など)があります。しかし専門科目だけでなく、資格取得にかかわらず修得しなければならない総合教育科目(教養を培う科目や体育、情報処理などの科目)、外国語科目や、教育学コース独自の必修科目も大切です。養護教諭には理数系の知識(数学や生物等)を含む幅広い教養や人とかかわる力、そして専門的な知識・技術の両方が必要です。また授業のほかに、小・中学校でのボランティア活動を通して学校現場や子供理解を深めることを強くお勧めしています。
I中学社会科と中学・高校の保健体育科など複数教科・科目等の教員免許を取得できますか?
答:可能です。たとえば、以下のような複数教科・科目等の教員免許を取得することができます。
ただし、大学で取得しなければならない科目数が増えます。
(例1)中学社会科 + 高校地歴科・公民科
(例2)中学・高校保健体育科 + 養護教諭
(例3)中学社会科 (+ 高校地歴科・公民科) + 養護教諭
(例4)中学社会科 + 中学校・高校保健体育科
<進路関係>
@教育学コース卒業後の進路について教えてください。
答:教員以外にも公務員(市役所、警察官、消防官、法務教官等)、民間企業に就職する者が多いです。大まかな割合としては、卒業生の3〜4割が教員(臨時採用や非常勤を含む)、残りが民間企業や公務員(行政職員、警察官、消防官等)となっています。また、本学の人文科学研究科教育学専攻をはじめ、大学院に進学する者もいます。
教員採用試験については、本人の努力によるところが大きく、年度によって差がありますが少ないながらも現役で合格しています(後述参照)。なお、現在の教員採用試験では、社会人経験者採用枠を設けているところも多く、受験可能年齢(最高で60歳)も引き上げられていることから、一定期間の社会人を経て、取得した教員免許を活かし、教員になることもできます。実際に、社会人経験を経てから教員になっている学生もいます。
A養護教諭になりたいのですが、進路状況を教えてください。
答:養護教諭はほとんどの学校で1名、大規模校でも2名しか配置されないため、都道府県・政令市の教員採用試験での採用人数は少なく、私立学校での募集も多くありません。そのため他教科の教員に比べていっそう狭き門となっています。しかし少数ながら困難を乗り越えて養護教諭になる卒業生も毎年います。
B中学校社会科や高等学校地歴科・公民科の教員免許を取得し、教員になりたいのですが、進路状況を教えてください。
答:教員採用試験に合格し、卒業後すぐに正規採用として教員になる者は少ないです。2019年度の卒業生では、神奈川県の教員採用試験に合格し公立高校の教員になった者や、私立学校(高校)の教員募集を経て常勤講師となった者がいます。この他の教員志望の卒業生には、臨時採用教員や非常勤講師等で経験を積みながら勉強し、教員採用試験に合格して教員になる者が多い傾向にあります。というのも、中学社会科等の教員免許状は、教育系学部・学科以外にも、多くの大学と文系学部(文学部、法学部、経済学部等)で取得することができるため、教員免許状の保有者(取得予定者)が多いです。一方で、教員採用試験における募集者数が少ないため競争倍率が高くなっています(10倍前後)。入学後、教員採用試験を意識しながら、授業に臨み、自学自習に取り組むことが大切です。
なお、中学校社会科の教員になりたい者も、高校の地歴科・公民科の教員免許状も取得しておくことをお勧めします(高校教員になりたい者も同様)。なぜなら、都道府県・政令指定都市の多くの教員採用試験では、中学校・高等学校の社会科等の教員を合わせて募集するところが多いからです。これらの免許の同時取得がしやすくなっているのも、本コースの特徴の一つです。
C中学校・高校の保健体育科の教員免許を取得し、教員になりたいのですが、進路状況を教えてください。
答:教員採用試験に合格し、卒業後すぐに正規採用として教員になる者は少ないです。ただし、臨時採用教員や非常勤講師等で経験を積みながら勉強し、教員採用試験に合格して教員になる者が多い傾向にあります。
また、保健体育科の教員免許状を取得する者は、体育・スポーツに関する知識を活かし、在学中のスポーツ系資格(アスレチック・トレーナー)の取得により民間のスポーツ系企業(トレーニング・ジム等)に就職したり、「剣道」等の授業を通じて取得できる段位を活かして警察官や消防官になったりする者も多いです。
D特別支援学校に勤めている国士舘大学の卒業生はいますか?
答:多くの卒業生が特別支援学校や特別支援学級で活躍されています。卒業生の皆さんは教員になった後にご自身で免許状を取得されていますが、
令和元年度からは特別支援教育課程がスタートし、大学在学中の4年間で特別支援教員免許状を取得することができます。
E教員免許を取得するつもりはないのですが大丈夫ですか?
答:教育学コースの学生の多くが教員免許状を取得しますが、少ないながらも教員免許状を取得しないで卒業する者もいます。
教育学コースは卒業条件に教員免許状の取得を義務づけていないので、単に「教育学」を学びたいという者も学生生活を送ることができます。
「教育学」で学んだことを活かし、民間企業に就職する者もいます。また、教員免許状以外にも、所定の授業科目を履修し単位を取得すると、
「社会教育主事」の任用資格と「社会教育士」の称号を取得することができ、公務員試験を受験する者もいます。
この他に、これまで教員免許を取得しなかった卒業生の中には、教員免許状を取得する時間を公務員試験の受験勉強に充て、
「教育学」の知識を活かして少年院の先生である「法務教官」(法務省国家公務員)になった者もいます。
<その他>
@国士舘大学入学者の出身地について教えてください。
答:関東近県の学生が多い傾向にありますが、北海道から沖縄まで全国から学生が集まっています。